PlayStation2用ソフト フル スペクトラム ウォリアー 『テンハマーズ』
今年6月にPS2版が発売されたミリタリーストラテジー『フル スペクトラム ウォリアー』(以下FSW1)の続編である『フルスペクトラム ウォリアー2 テンハンマーズ』(以下FSW2)が登場する。combat.chでも紹介した『フル スペクトラム ウォリアー』だが、初のゲームレポートとしては反響が大きく、ビデオのダウンロードも多くの閲覧数をマークした。やはり米陸軍のシミュレーターがモデルと なっているだけにcombat.chのユーザーにはビビッとくるものがあったのだろう。実際、僕も最後までプレイしてみたが、戦術的な知識はゲームを進め る上で随分と役に立った。
FSW1の詳細についてはこちらをご覧頂くとして、なんともう続編であるFSW2が9月28日発売予定とのニュースが飛び込んできた。前作が6月末発売だから約3ケ月でのスピードの早い続編の登場である。早速FSW2についての情報を入手したので報告させていただく。
FSW1から継承するシステムとシミュレーション性
陸軍の戦術シミュレーターを元に家庭用ゲームとして開発され、非常に話題になったFSW1。リアルな戦場のシチュエーションや人間臭みのある敵味方兵士の動きなど、FSW1のゲームのボリュームを堪能している人も数多くいるのではないだろうか。
FSW2 では前作の陸軍シミュレーターとして開発されたコアの部分はそのままに、ルーチンの強化やプレイヤーが選択できる戦術的なオプションが増加している。随所 をパワーアップして戻ってくる本格的な戦場体験ゲーム『FSW2』。更に戦術的知識がゲームを進める上で必要になってきた。
前作から続くストーリーはプレイヤーを更に戦争の渦中へ
前作から継続しているストーリーはいろいろな伏線を経て完結していく・・・。
中東とアジアの文化交わる小国、ジーキスタン。アル・アファド独裁政権を打倒後、新政府樹立までの治安維持のため、アメリカ陸軍と多国籍軍イギリス部隊 は、ジーキスタン北部に駐留していた。そこへ、北部分立を掲げる過激派『アル・ライード』が蜂起。ジーキスタンに再び局地戦が勃発した。
戦 闘の最中、メンデス軍曹率いるアメリカ陸軍歩兵部隊に、救出作戦の指令が下る。ひとり山岳寺院に取り残されたダニエルズ軍曹を救い出せというのだ。市内に 入るとメンデスの部隊は過激派の猛反撃に出会い、ついに本部から撤退を促された。しかし、たった一人であろうと、彼らは仲間を見捨てる真似はしなかった。 激闘の末、メンデスたちは山岳寺院にたどり着いたのだが……。
ひとり山岳寺院に残る道を選んだダニエルズ軍曹。なぜ彼はこれほど危険な任務を選んだのか? なぜ彼だけが取り残されることになったのか?この戦争で彼の身に起きたこととは?ダニエルズ軍曹の物語が語られていく。
重厚なストーリーが売りのフルスペクトラムウォリアーシリーズだが、やっぱりFSW1からのプレイを強くお勧めする。1の舞台はもちろん1で活躍した兵士たちも引き続き登場するため、やっぱり自分の部下への思い入れが断然違ってくるからだ。
さらに増えた指揮判断。立体化した戦場はよりリアルに
前回のFSW1レポートをご覧頂いた皆さんはご存知だろうが、自分が直接敵を倒していくFPSではなく、自分が自分の部下を指揮して敵を攻撃させて任務を達成するのがこのフルス ペクトラムウォリアーシリーズで、部隊指揮を行う事で任務を進めて行くのがこのゲームの醍醐味。このコアの部分には変更はなく、新作の『FSW2』では指 揮官が行える戦術の幅が大きく広がったと考えてもらっていい。
今回は部隊の細分化が可能になった。通常4名1チームである自分のチームを状況に合わせて2名2チームへいつでも分隊して指揮する事が可能になって いる。これで陽動や遅滞行動などの戦術が取れるようになり、より有利な攻撃態勢を整える事が可能になった。また、前作ではコントロールする事ができなかっ たM2ブラッドレー歩兵戦闘車やHUMVEEなどの車両兵器もコントロールする事が可能になった。これらは、敵の強力な部隊が陣取る陣地などを攻撃するに は重宝する事になる。同様にコマンドで空爆支援などの要請も状況が許せば可能だが、こちらは支援要請だけでプレイヤーが直接コントロールすることは出来ない。
前作では進入できなかった建物内も今回は進入可能で、建造 物内でのCQB(近接戦闘)も再現されてる。こういった建造物の占拠が膠着した状況を打開するポイントになったりする。たとえば、広場に面した建造物の2 階を占拠して狙撃手やチームを配置して攻撃する事で突破できないバリゲードを簡単に突破できるようになる寸法だ。
敵は拠点を根源地としてワラワラと飛び出し、チームに向けて攻撃を仕掛けてくる。この敵の拠点は爆破することも可能だ。これは意外と重要で、この敵の拠点 を破壊しないとどんどん敵が現れるので自分のチームが不利な状況へ追い込まれていくのだ。いかに早く見つけて破壊するかが大きなポイントになる。
更に進化したAIアルゴリズムで頼れる味方と強力な敵に
『FSW2』ではあの強力だった敵兵士がより戦術的に有利な場所へ配置され、こちらの部隊の動きに合わせて攻撃を仕掛けてきたりする。また不利になれば一 時退却して待ち伏せ攻撃を行ったりと臨機応変な対応行動を実行するようになっている。この動きを見ると『AI賢くなったな〜』と関心させられる。
賢くなったのは敵だけではない。当然チームの兵士達も当然『頼れる仲間』になっている。前作で結構ハマってしまった兵士達のグチや文句も健在で、も ちろんバリエーションが増えている。チーム移動時なども前方警備、後方警備などのアクションもリアルに再現されていた。敵兵士から射撃を受けた場合の反応 速度も大きく向上している。また、銃を持つ兵士の動きが前作よりも格段によくなっていて、自動小銃を若干前後に振ってこちらへ走ってくる。しかし、いくら 優秀な兵士でも、指揮官がを安全地帯への移動命令や適切な攻撃指示を出してやらなければ、敵兵の銃撃に晒されてすぐに死亡してしまう。
彼らはプレイヤーである指揮官のどんな無茶な命令でも健気に必ず従ってくれる。プレイ中は彼らの安全を第一に考えて指示を与えてやってほしい。
自部隊に有利な状況を作り出すのがポイント
このゲームのキモは、『自部隊を安全な位置へ』である。これは実際の戦場と同様の基本スタンスであり、このスタンスが常に再現されているゲームはあまり見かけない。これが陸軍訓練用シミュレーターを元にしている実力だろうか?
ゲー ムが始まってモニターを見ると、兵士や建造物がとても丹念に書き込まれているのが分かる。特に兵士の装備品や銃器は前作よりも更に細かい描写がされてい る。待機中の兵士がいろいろな仕草をしているのが妙に人間臭くて可笑しい。こういった小さな作り込みがプレイヤーをゲームの中へ引きずり込んでいく。
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早速デモのミッションを始めてみることにした。ファーストミッションは報道カメラマンを従えて街をパトロールすることだ。このミッションはチュートリアルを兼ねていて各ポイントで必要なアクションを教えてくれるので安心だ。
まずは車幅の広い道路と裏路地の交差する市街地を抜けて行く必要があるが、ここでは道路と建造物の隅を確保していく。この隅の十字路を確保する事で視界を確 保して安全に進む方法をとってマーカーの示すポイントまでチームを進める。途中、敵の兵士が遮蔽物を盾にして攻撃を仕掛けてくるが、視界が確保されていれ ばこちらに被害がでる事はないだろう。
すこしゲームが進むと、 倒しても倒しても敵兵が沸いてくる「拠点」のあるポイントに到着する。グレネードを撃ち込もうが、狙撃で倒そうが、ホントにワラワラと沸いてくるので厄介 だ。ここでチームの負傷者が出たりすると、人数の減ったチームへ敵兵が攻撃を仕掛けてきて押し込まれてしまい負傷者続出。ゲームオーバーでございます。
ルー チンは人数の減った防衛拠点を狙って攻撃を仕掛けてきているように見えた。AIアルゴリズム強化は敵兵にもきちんと適応されているようである。何度かこの 画面で詰まったものの、爆発物で敵兵士の出現根拠地になっていた拠点のドアを破壊して敵兵の出現を抑える事ができた。こりゃFSW1よりもかなり手強く なっている。
ワラワラポイントのほかにも見所としては、広場に通じている細い一本道といったいかにもなシチュエーションが現れた。ドキドキしながら部隊を2人2 チームに分割して奥にある広場へと兵士を進めると案の定、規模の大きい敵部隊が防御していた。重火器で支援射撃をしてもらうも、敵は遮蔽物を上手に利用し て反撃してくるので致命的なダメージが与えられない。重火器で釘付けにしている間、分割した別チームで広場に面する建造物を占拠して2階から攻撃する事で 敵を排除することができた。この立体攻撃は『FSW2』で新しく追加された概念で、市街戦闘の雰囲気がよく出ていた。窓から味方の陽動射撃に応戦している 敵兵が見えたときなどは『やったね!ニヤリ』である。
そのあと、ブラッドレーで敵を蹴散らしたり、負傷した仲間を救出したりしながら、点在する敵兵を制圧して最後は敵を機銃掃射、無事クリアとなった。
デモプレイしてみた感想は『意外と難しい』。FSW1は結構プレイしていたので自信はあったのだが、同じ駒運びではクリアはとても難しいポイントが意外と多 くあった。これは敵のルーチンがこちらの動きに合わせて行動パターンを変えているためだと思われるが、戦場が前作より広くなっているのも要因の一つになっ ているのかもしれない。
FSWシリーズの奥が深い所は、どんな困難なシチュエーションでも戦術戦闘や都市戦闘の基礎知識があると困難な場面でもクリアできてしまう点にあ る。これがシミュレータプログラムを元にしたプログラムの実力だ。基本的にはプレイヤーは常に戦術的に有利な状況を作り出してやる事、つまり味方兵士が如 何に安全な場所から敵を攻撃できるか?がゲーム全般を通しての攻略。このゲームでは部下の安全を確保する小隊長の苦悩を是非味わってみてほしい。
最新の情報は公式ホームページから入手する事ができます。
フォトギャラリー
収集データー
| 内 容 | |
|---|---|
| 発売・販売元 | |
| 商 品 名 | フル スペクトラム ウォリアー2 『テンハンマーズ』 |
| 対応機種 | プレイステーション2 |
| ジャンル | ミリタリーストラテジー |
| プレイ人数 | 1人 |
| 対象年齢 | 15歳以上(CERO:C) |
| 発売日 | 2006年9月28日(木) |
| 販売価格 | 6,800円(税込 7,140円) |
外部リンク
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